聴導犬は、無償で貸与されます。合同訓練や認定後の訓練費用は全て協会が負担します。ただし、指定医療機関での相談・診察、意見書の発行に関する費用(15,000円前後)については、あなたの負担となります。
認定された後に発生する、犬の飼育管理費用や健康診断費用に関しては、あなたの負担となります。
自立と社会参加の手段として、あなたに聴導犬が適していない場合があります。
家の中だけで音に反応する犬は、聴導犬ではありません。また、そのような犬の訓練を行うことはできません。
聴導犬は利口なペットや機械ではありません。日常の飼育管理などをきちんとしていただけない場合は、返却していただくこともあります。また、聴導犬として生活していないと見受けられる場合も同様です。
団地やマンションで犬と生活をしたいからという理由で、聴導犬を希望することはお止め下さい。
聴導犬と社会参加することで、障がい者であることが周囲の人に知られてしまいます。また、活動頭数が少ないために、注目されたり、話しかけられたりすることも多くなります。
ペットを聴導犬にしたいとお考えのあなたへ
聴導犬としての適正があれば、訓練を受け聴導犬にすることは可能です。ただし、生後1才までとさせていただくと共に、小型犬での訓練は行いません。中型以上(体重10kg前後~)とさせていただきます。小型犬で訓練を行えない理由は、社会参加場面で、蹴られたり踏まれたりといったことが予想され、動物愛護の観点から不適切だと判断するからです。1次審査は、犬の行動・生活テスト、2次審査は、健康状態のチェックとさせていただいております。その後、訓練中に行動審査を行い、合同訓練前に最終評価をいたします。
現在、動物を飼っているあなたへ
飼育中の動物と聴導犬と、多頭飼育することは可能です。ただし、飼育中の動物とのマッチングも必要となるため、候補犬の選択が難しくなります。そのため、待機時間が長くなってしまうことがあります。 聴導犬の普及とユーザーの助言により、聴導犬の仕事・役割が多様化しています。また、身体障害者補助犬法の施行により、聴導犬との社会参加がしやすくなっております。音に反応するだけではなく、あなたにとってどんな必要性があるのか、生活がどのように変化するのか、もう一度、ご検討ください。